吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜


頭上に雨雲が現れて、次第に空全体が薄暗くなっていく。


ゴロゴロと雷の音が聞こえたかと思えば...
一筋の閃光が地面に向かって落ちたタイミングで、黒煙が発生したことにより視界が遮られる。



いや、黒霧と雷は関係ないはず。
他に理由があるとすれば...立花さんしか考えられない。



僕は身構える。何かとてつもなく嫌な予感がしてならなくて...
案の定、その瞬間はすぐに訪れた。



黒霧が晴れない中、1本の鎖が飛び出てきて僕を縛り上げ壁に叩き付けられる。



「ぐっ......」



身構えてはいたけどあまりにも速すぎて、魔法を発動する暇もなかった。



身体から離れていく鎖の行方を見ると、霧が晴れていて...漆黒の衣装に身を包み立っている立花さんがいた。


先程とは雰囲気も格好も様変わりしているのを見て、何があったのかと思ってしまう。

しかも、足元には2本赤黒い鎖がふよふよと浮いている。
あれに縛り付けられた上に叩き付けられたのか...。



「ふっ...あはは!」



思わず失笑してしまう...さっき自分のしたことが跳ね返って来るなんてね。
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