吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
「なら...どうして」
見えなくなった南雲君の声が聞こえた気がする。
いや、気のせいじゃない...今確かに___
『優を裏切ったんだ...?』
静かな努声と共に、ぶわっと身の毛がよだつ程のオーラを感じとった私はバックステップし距離を取る。
球体の中で何が起こってるというの...?
南雲君は人の身...意識を保っていられるわけがないのに。
この血(ワザ)を破れる者がいるとするのであれば、私と同じ純血種しか.....有り得えない。
瞬時に球体の丸が歪んでいく.....中で動けないはずの人間が対抗してる...?一体どうやって.....
そう考えた次の瞬間、球体の壁が破られて血塗られた右手が飛び出て来たのだ。
右手の次に左手が見えて、ひび割れた球体をこじ開けようとする姿を確認した私は、再び球体に血を集めて補強しようと試みるも...
バリッ!!メキメキ...という音と共に崩壊するスピードの方が速くて、補強が間に合わない。