吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
吸血衝動が落ち着いたのは数十分経ってからだった
「吸血衝動はもう落ち着いた?
君を許したわけではないけど、今ならどんな質問でも答えるよ」
私の話を聞いてくれたもう一人の南雲くんはもう戦う意思がないと言ったので、槍から解放してお話を聞こうとしていたところ
俺の気が変わらないうちに早く質問しないと後悔するよ?とも言われたので、これ以上は追求しないことに
「吸血鬼衝動はもうなくなったから大丈夫。
じゃあ、遠慮なく...私の質問にはyesかnoで答えて。
あなたは南雲 優君?」
『答えはyesとno...俺は優でもあるし優でもない存在。』
『俺と優は別人格と考えて貰っていい。
優が表の人格で、俺は裏人格。』
「...裏人格?どうして南雲君の人格は二つあるの?」
『それは.....俺の口からは言えない。
過去に色々あってこうなってしまった、とだけ』
どうやら答えらない質問もあるらしい、もう一人の南雲君から聞けということなんだろうか
南雲君にもう一人の人格がいるということはわかったけど、肝心な部分がまだ残っている
「.....あなたは吸血鬼であり純血種である」
『yes、俺は吸血鬼でもあり、純血種...だ。
ただ俺の力は本来の純血種が持つ十分の三程しかなくて、足りてない七割の力を優から借りてる』
力のことまで話してくれているとは思わなかったので、漠然とした様子でいると
『.....俺もお前に質問したいことがあった。質問してもいい?』
「...え、うん。どうぞ...」
『お前は優を...俺という存在をどう思う?』
彼が初めて見せる真剣な表情に、この質問に対してどんな答えを求めているのだろうかと
私は嘘偽り泣く彼に伝えることにする
「.....まだ出会ったばかりだけど、悪く言われるような人ではないよ。
南雲君は自分はバケモノだから、僕に近づかない方がいいと言っていた。
その言葉を聞いた時、吸血鬼の純血種相手に何言ってるのかな~って」