神様修行はじめます! 其の四

(子、子独楽ちゃ・・・!?)


―― ドスッ!


驚愕するあたしの目の前で、さらに、反対側から触手がもう一本。


子独楽ちゃんの胸の下を、深々と刺し貫く。


あたしはヒッと息を飲んだ。


ビクッと前のめりになった少女の体から、また勢いよく血が吹き出す。


緑に染まった砂の上に、さらに濃い血の色が重なった。


ポカンと開いた子独楽ちゃんの口から、雫のように血が垂れる。


ひと筋、ふた筋、そして・・・。


―― ザシュ・・・!


二本の触手が、同時に体から引き抜かれた。


その反動で思い切り全身が、エビのようにのけ反る。


傷口から血を巻き散らしながら、声も無く、子独楽ちゃんは砂の上に倒れた。


(あ・・・あぁ・・・)


あたしは唇をワナワナと動かし、息をするのも忘れてその様子を見ていた。


・・・触手が、信子長老を、守ろうとしたんだ。


すでに意識を失っていた長老には、それを停止させられなかった。


なんて、こと・・・。


これじゃ、このままじゃ、子独楽ちゃんは・・・。


母親によって、殺されてしまうようなものだ!


「子独楽ちゃあぁぁん!」

あたしは子独楽ちゃんに近寄ろうとした。


なんとか彼女を、門川君の術陣の中に連れて行かなきゃ!


なんとかしなきゃ! こんな、こんな悲劇は・・・


絶対にあっちゃだめなんだ!

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