神様修行はじめます! 其の四
力を持つ者と、持たざる者。
そのどちらも、普通のこととして認められるべきなのに。
それは正しいことであるはずなのに、許されない。
現実が、あくまでもそれを許そうとしない。
こんな悲劇と呼ぶしかない出来ごとが、当たり前のような顔をしてまかり通る世界。
それを変えたかった。
それがあたし達と信子長老が、同じく目指したもののはずだったのに。
なのに、生きる形が違ってしまった。
当然だ。世界の人々が全員、ひとり残らず同じ思考で、同じ道など歩くものか。
それでも、生きているならまだ救いも癒しも、きっとどこかにあるはずなのに。
彼女たちは、死んだ。
あたしの目の前で死んだ。
そのことが、あたしの心を叩きのめす。
変えたくて、救いたくて、そのために懸命に懸命に努力して。
その懸命の努力の結果として、誰かが確実に死んでいく。
分かり切っていたはずの、覚悟していたはずの無情な現実が、あまりにも辛い。
燃えるように熱い涙が止まらない。
掻き毟られる胸の痛みが止まらない。
苦痛を吐き出す泣き声が止まらない。
血を吐くほどに泣いて、わめいて、地を殴りつけ、天を呪って。
それでも・・・この現実は変わらない。
それを知るあたしは、むせび泣き続けるしかないんだ。