社内恋愛なんて
「……ごめん」


 突如、守が口を開いた。


重々しい口調で、顔もとても真剣だった。


守は下を向いていたので、顔をしっかりと見ることができた。


蒼白くて、目の下にクマができている。


少し痩せたようにも見える。


「……うん」


 何に対して? とか、謝って済むと思ってるの? とか言いたいことはたくさんあったけれど、出てきた言葉はとてもシンプルだった。


そしてまた沈黙が流れる。


「美奈子とは、まだ続いてるの?」


 思い切って聞いてみた。


ずっと気になっていたことだった。


守は下を向いたまま答えた。


「いや、あれからすぐに別れた。……別れたっていっても、付き合ってたわけでもないけど」


「私にバレたって言ったの?」


「……うん」


 だから、別れたんだ。


美奈子は旦那さんがいるから。


旦那さんにもバレるのが怖くなったのかもしれない。


「いつから付き合ってたの?」
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