社内恋愛なんて
だって、悔しいじゃないですか。


誠一郎さんは、悔しくないんですか?


「あのスレッド、消してもらうように運営に問い合わせしましょう!

早急に消せば被害は少なくするかもしれません」


「そんなに簡単にあそこの掲示板は消すことはできない。

それに、一度ネットに上がったものを完全に抹消することは不可能だ」


「でも……」


「大丈夫だ。みあは気にしなくていい。

それより今はやるべきことが沢山あるだろ?」


 確かに今はとても忙しい。


新卒採用以外にも、新入社員のOJT研修など用意しなければいけないことが山ほどある。


正直こんなことに時間を割いている時間はない。


でも……。


「私、犯人は美奈子だと思うんです」


 確信を込めた言葉に、誠一郎さんは表情をほとんど変えず考え込むように黙り込んだ。


そして、言葉を吟味するようにゆっくりと口を開いた。


「……証拠がないうちは、そういうことを口にするな」


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