社内恋愛なんて
たぶん結婚したら、好きなものを買っていいよと言うタイプだと思う。


でも私は、そう言われても遠慮してしまうタイプだ。


だから、合っているのだと思う。


これで私が我儘放題だったら家計は破綻してしまう。


一般的なサラリーマンに比べて給料が高いとはいっても、しっかり計画を立てて身の丈にあった生活をしないと。


そうじゃないと誠一郎さんは良くても、私が落ち着かない。


「はああ、誠一郎さんのお義母さんに結婚の承諾貰えて良かった」


 話題を変えようと、助手席にもたれかかって言った。


「俺も、みあのご両親に好意的に受け入れてもらえて良かったよ」


 ほっとした表情で言うので、私は何を心配することがあるんだと思った。


「誠一郎さんは大丈夫よ。むしろ、誠一郎さんを見てダメって言う親がいるなら見てみたい」


「それならみあも同じだよ」


「全然違う」


 私は綺麗でもないし、その場を盛り上げるような上手い話もできない。


お義母さんにダメだって言われたらどうしようとドキドキしていたのだ。
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