いと。
何度も来ているだけあり、彼女が選ぶアイテムは俺の趣味や店の雰囲気にぴったりだった。
数点をセレクトして会計を頼む。
「ちょっと在庫見てきますね。」
そう言って倉庫に入って行った彼女を見ていたら後ろから声がかかった。
「いつもありがとうございます。眞城さんと仲いいんですね。」
振り向くとそこにいたのはLINKの店長だった。相変わらず40代には見えない。
「あぁ、どうも。アイちゃんはうちの店知り尽くしてるのでいつも助かってます。」
素直にそう告げる。でも…一瞬、店長の顔が曇るのが見えた。
「アイ……なんですね。」
その顔は少し寂しそうだ。
「え?アイちゃん…ですよね。」
「………………」
「店長?」
…何か違うのか?
「…あぁ、……そうね。」
切なげな表情で呟くようにそう言うとちょうどそのアイちゃんが戻ってきて、それ以上は聞けなかった。
「お待たせしました。在庫あるので、こっちお出ししますね。」