いと。

その日の夜、私はドロップインにいた。

こうして仕事終わりにちょっと寄って行くことが多くなったのは、きっと薫さんがいつも私をニコニコと迎えてくれるからだ。

「こんばんは。」

そう言ってカウンターに座ると黙っていてもジントニックが出てくる。

甘くもなく、辛口すぎず、一番飲みやすいと言ったらよく出してくれるようになった。

「お疲れ様、アイちゃん。」

口調はいつも穏やかだ。この一言に癒されている気がする。


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