いと。
「ん……いっ…た………。」
雨粒の音で目が醒める。
トランクの横で床にそのまま寝転がって迎えた朝は、ひどく身体が痛かった。
「雨……か。」
雲に光を遮られどんよりとした空気に止みそうもない雨が降る様子はまるで私みたいだった。
「んっ……とっ!」
立ち上がろうとした瞬間にくらりと目が回り、そのまままた座り込んでしまった。
「…うそでしょ、もう。…縁起わる。」
今日から新しい一歩を踏み出さないといけないというのに身体が言うことを聞かないなんて。