いと。

「食事は最低限しなさい。君の場合はしっかり食べなさいと言っても足りないくらいだよ。

薬はまた出すから必ず飲むこと。

そう君の婚約者さんにも言っておいたから。いいね。」

その言葉にキョトンとしてしまう。

「…先生?婚約者って誰のことですか?」

「え?…君を運んできた彼。彼にも協力してもらってちゃんと治しなさいね。」

そこまで言うとポケットの呼び出しが鳴ったらしい先生はいそいそと去っていった。

…嘘でしょ。婚約者なんて、私は絶対に認めない。

「………点滴終わったから帰っていいんですよね?」

そばにいた看護婦さんに声をかける。

早くここを立ち去らないと。

「あ、婚約者の方が迎えに来ますよ。用事を済ませてくるからそれまで休ませてやってほしいと言われてます。

待っててくださいね。」

やっぱり。でもそんなのお断りだ。


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