いと。
背筋がひやりとした。
………どういうことなんだ。
「罪…って?」
「…知らなかったんですか。私を調べたんでしょ?
………調べても出てくるわけないか。知ってるのは父…あの人と母と、亡くなった祖母だけだもの。
私は眞城総一郎の娘じゃない。あの人の留守に誰かが母を無理やり……。
そうしてできた子供。
誰の子かはわからない。聞く前に母は…。
母は、心が壊れた。私を産んだせいで。
今は家を追われて京都の実家にいる。
昔、父の書斎で見つけた母の妊娠中の日記には、どんなに私を産みたくないかが嫌という程書かれてた。
出産後に事実を知ったあの人は怒りと憎しみを私に向けて…決して愛さないくせにまるで呪うようにこの名前を付けてずっと嫌ってきた。
決して触れず、一緒に過ごさず、同じ食卓に座ったこともない。
一切関心を示さずに、学生になったら生活費と学費だけ機械的に振り込んで人に監視させて……
………あなたはそういう女を妻に迎えられる?」
向けられた笑顔は自虐に苦しく歪む。
「わかったら私を放り出して!捨てて!
……………お願い、私を捨てて………。」