いと。

『………曜。』

「…っ!」

愛しい声が聞こえた気がしてがばりと起き上がる。

「……………そんなわけないか。」

ここはとあるホテルの一室だ。

愛を探してもうずいぶん経った。

あとひと月もすれば、新しい年を迎える。

チェックアウトして外へ出ると、冬特有の乾いた空気が肌を刺した。

「……さすがに冷えるな。」

どこかで風邪をひいたりしていないだろうか。

彼女への想いは揺るぐことなく、時間が経てば経つほど会いたい気持ちは募っていった。


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