いと。

また手がかりもなく、その地をあとにする。

その後は一旦、実家に帰った。

実家に戻った亨に、愛とオレの荷物をオレの部屋に預かってもらっているためだ。

「………はぁ。」

残していった持ち物を何度目か見直しても、やはり手がかりはなかった。持ち主のいなくなった寂しさに切ない気持ちが溢れるだけだった。

ベッドにどさりと仰向けに倒れ、天井を仰ぐ。

「……………。」

ここに住んでいたのは高校まで。

すでに離れてからだいぶ経った今はもう、寛げる気はしなかった。


まして、愛がいないなら尚更。


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