いと。

「……めぐちゃん!」

背後から掛かった声にゆっくりと振り向くと通りに止まった白いセダンから顔を出したのはひとりの和服姿の女性だった。

「体冷やしちゃダメでしょ。風邪引いたらどうするの?帰るから乗りなさい。」

笑いながらも諌めるように私を呼ぶ声に引かれ、私はそこをゆっくりあとにした。


< 482 / 561 >

この作品をシェア

pagetop