いと。

「ありがとうございます。」

やっと来たバスを降りると辺りはすっかり雪景色だった。湿気を含んだ重い雪。でも今は強い風が吹いていない分マシな気がする。

「ふぅ。……早く帰ろ。」

20分ほどかかる寮への道をゆっくりと歩く。雪道に慣れていない私は、一歩踏み出すたびにびちゃびちゃと音を立てるのがちょっと苦手だった。


< 504 / 561 >

この作品をシェア

pagetop