いと。

どうやって探そうか。

旅館に見当たらなかったということは、休みだったのかもしれない。

どこに住んでいるのかわかれば…。

いっそあの女将に事情を話せば、会わせてもらえるだろうか……


「…っ!…………い………と?」


通りの向こう、そのまた先で、細い道を曲がる小さな人影に息を飲んだ。

あの背格好、歩き方…あれは……!

「…愛!」

気づけば、走り出していた。


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