いと。

待ってるなんて思いもしなかった。

ずっとずっと、私を憎んできた人だ。

何度も何度も、嫌という程辛い思いをさせられてきた。

………薫…………だって………。

それを今更………

「………………。」


和解なんて、できるだろうか。


「そんな顔する必要ないよ。……おいで。」

組んでいた足を解き、その間に私を呼び寄せる彼に素直に寄り添う。

抱きしめられて包まれていると、モヤモヤした心が晴れる気がした。

「無理して会いに行くことはしなくていい。向こうだって、掌を返したように仲良くなれるとは思ってないだろ。

それに………。」

大きな掌がそっとお腹を撫でる。

「気持ちをまた掻き乱されたりして体調崩したら大変だ。今はお前の体と…こいつらが最優先。」

じんわりとお腹に伝わる曜の温かさはとても心地よくて、その温もりを赤ちゃんにも伝えてあげられると思うと幸せだった。

でも………、どうしても、私がこの子たちを愛しいと感じるのと同じように父が私を想っているとは…考えられない。


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