いと。

「………ねぇ、曜。」

新幹線の窓から見えるすっかり白くなった景色。それを見ながら曜の肩にもたれ、指を絡める。

考えていたのは、両親のことだった。

「ん?ずっと何考えてた?」

「……………両親のこと。

このまま逃げるのは、やっぱりイヤ。ちゃんと向き合ってから赤ちゃん産みたい。」

『親』 になるくせに『親』から逃げる…のはダメだと、直感でそう思った。

「この子たちにとっても、おじいちゃんとおばあちゃんであることには変わらないんだもん。

もしできるなら……わだかまりなく愛してほしい。」

愛情を注いでくれる人は多い方がいい。

たくさんの人に愛される子供にしてあげたい。

「…わかった。じゃあすぐにでも会いに行こう。

オレからそう伝えておくよ。」

「……………うん。ありがと。」

不安はあるけれど、負けないで先に進みたい。

「そんな顔するなよ。大丈夫。子供たちも……愛も、愛されるよ。」

曜は優しくお腹を撫でて、そう言ってくれた。


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