いと。
自室へと入っていった曜の声を聞いて後を追う。
「…曜?どうし………え!?」
そこにあったのは真っ白な天蓋付きの大きなダブルベッドで、それまでの部屋とのあまりのギャップに思わず驚いてしまった。
「……………亨のヤツ、ワザとだな…。」
呆れ声で呟く曜に、このベッドはどう考えても似合わない。
「……………っくっくっ。」
「愛、笑うな。オレには似合わないって言いたいんだろ。」
「そんなことない…よ?…ホラ。寝心地はすごくよさそう。曜もおいでよ。疲れたでしょ。」
ベッドサイドに腰掛けて隣をポンポンと叩いて曜を呼ぶと、彼は諦め顔で私の隣に座った。
「………愛がいいなら何でもいいよ。
……………はぁ。」
そのままばたりと後ろに倒れ目を瞑る顔は、やっぱり端正で上品さがあると思う。
「…………。」
「…そんなに見つめてもこれ以上はイケメンにはならない。十分だろ。」
……見てたってなんでばれたんだろう。
「………自意識過剰。私はただ…っ!?」
気づくと身体はふわりとフカフカの布団に横たえられその自意識過剰な顔が、上から私を見下ろしていた。
「…ただ、なんだよ。」
メガネ越しの瞳は、出会った頃とは比べようがないくらい優しく穏やかだ。
「………男の子だったら、曜に似てほしいなって…。」
「オレに?」
「うん。」
「ふーん、そっか……。」
大きな掌をお腹に当てられると、大好きな温もりがじんわりと広がっていくのがわかる。
それはとても幸せな感覚で、私は吸い寄せられるようにその掌に自分の掌を重ねた。