シャッターの向こう側。
だけど、私はそうは思えない。
「……坂口さんの事は嫌いじゃないです」
でも、好きな訳でもない。
「嫌いじゃないのに、何故、俺と別れたいの?」
「それは……」
「恋人としては失格?」
いい人だと思います。
思いますけど……
「他に好きな奴でも出来たわけ?」
他に……?
「それは……」
「ハッキリ言えよ!」
怒鳴られて、息を飲んだ。
「坂口さ……」
「俺じゃ嫌なんだって! だから俺とは付き合えないんだって!!」
もの凄い剣幕で……
やだ……っ
怖い。
思わず怯んだ瞬間、腕を掴まれて揺さぶられる。
「優しくしてやったじゃないか! 君だって喜んでたじゃないかっ!!」
「痛……っ。離してくだ……!」
「何が気に入らなかったんだよ! ふざけるなよ!!」
「いや。ふざけてないと思うよ?」
急に低い声が割り込んで、ぱっと振り返った。
「こんばんは」
にこやかに、とても不穏な雰囲気を醸し出している有野さん。
腕を組み、ちらっと坂口さんを見た。
「女の子を本気で怖がらせてどうするんだよ。お前は」
「え……あ」
パッと手を離してくれて、一歩離れた。
……痛かった。
「…………」
何より怖かった。
「有野さんには関係……」
「残念ながら、それを言う資格はお前にはない」
坂口さんの言葉を有野さんはキッパリと否定し切った。
「それに…彼女は俺の未来の嫁さんの友人だし? あながち無関心でもいられないんだよね」
有野さんはツカツカと近づいて来て、ふんわりと微笑んでくれる。
「……本当なら、見て見ぬフリなんだけどね。どう見ても力づくってのは頂けないから。一言だけ助け舟を出すね?」
そう言って、静かな視線で坂口さんを見据えた。
「……いい加減、ガキくさい嫉妬に他人を巻き込むんじゃない」
「…………」
坂口さんは黙り込み、有野さんは肩を竦める。
「じゃ、またね」
ヒラヒラ手を振って、有野さんはゆっくりと通り過ぎて行った。
……なかなかカッコイイ。
「……坂口さんの事は嫌いじゃないです」
でも、好きな訳でもない。
「嫌いじゃないのに、何故、俺と別れたいの?」
「それは……」
「恋人としては失格?」
いい人だと思います。
思いますけど……
「他に好きな奴でも出来たわけ?」
他に……?
「それは……」
「ハッキリ言えよ!」
怒鳴られて、息を飲んだ。
「坂口さ……」
「俺じゃ嫌なんだって! だから俺とは付き合えないんだって!!」
もの凄い剣幕で……
やだ……っ
怖い。
思わず怯んだ瞬間、腕を掴まれて揺さぶられる。
「優しくしてやったじゃないか! 君だって喜んでたじゃないかっ!!」
「痛……っ。離してくだ……!」
「何が気に入らなかったんだよ! ふざけるなよ!!」
「いや。ふざけてないと思うよ?」
急に低い声が割り込んで、ぱっと振り返った。
「こんばんは」
にこやかに、とても不穏な雰囲気を醸し出している有野さん。
腕を組み、ちらっと坂口さんを見た。
「女の子を本気で怖がらせてどうするんだよ。お前は」
「え……あ」
パッと手を離してくれて、一歩離れた。
……痛かった。
「…………」
何より怖かった。
「有野さんには関係……」
「残念ながら、それを言う資格はお前にはない」
坂口さんの言葉を有野さんはキッパリと否定し切った。
「それに…彼女は俺の未来の嫁さんの友人だし? あながち無関心でもいられないんだよね」
有野さんはツカツカと近づいて来て、ふんわりと微笑んでくれる。
「……本当なら、見て見ぬフリなんだけどね。どう見ても力づくってのは頂けないから。一言だけ助け舟を出すね?」
そう言って、静かな視線で坂口さんを見据えた。
「……いい加減、ガキくさい嫉妬に他人を巻き込むんじゃない」
「…………」
坂口さんは黙り込み、有野さんは肩を竦める。
「じゃ、またね」
ヒラヒラ手を振って、有野さんはゆっくりと通り過ぎて行った。
……なかなかカッコイイ。