新社会人の私と不機嫌な若頭
涼介さんは本を閉じ明かりを消す
そして、優しく私を包み込む
「言いたいことは何でも言え、言いにくいことなら、メールでも手紙でもいい。杏奈が抱えてるもの、全部俺が受け取る」
『……全部?』
「ああ、全部だ」
『……重くない?』
「ふっ……俺を誰だと思ってんだ」
『……岸谷組の若です』
「ふっ……ああ、そうだった」
忘れてたかのように言う涼介さんに
私も笑ってしまった
「杏奈は笑ってる方がいい。怒ってる杏奈はさすがに堪える……どうしていいか全くわからん」
涼介さんを見れば本当に困った顔をしていて申し訳なく思う
『ごめんね』
そう言うと、涼介さんはフって笑って
私の額にキスをする