恋に落ちるなら君がいい
「もう一つ、報告があるんだ。」
「何?」
「…お腹の中にね
慧の子供がいるんだよ。」
私がそう言うと
慧は迷うことなく耳元で囁いた。
「ありがとう」って。
表情なんか見なくても分かる。
慧の温かくて
優しい
陽だまりみたいな笑顔。
大好きだよって。
愛してるよって。
その言葉だけで生きていける気がした。
それ以外の言葉なんていらなかった。
慧がいて
愛し合っていて
それ以上に求める何かがあるなんて
思いつくわけない。
私達は
お互いがいれば
それだけで
どんな困難も乗り越えていけるって
信じてたから。
好きって
何よりも大切な言葉。