恋に落ちるなら君がいい
素肌が触れ合う温もりが心地よい。
今朝はやけに冷え込むけど、慧の裸の胸はどんな毛布よりも温かい。
「澪、髪、くすぐったい。」
眠たげな目をこすりながら、慧は枕元の目ざまし時計を確認するとすぐにギュッて私を抱きしめる。
「まだ時間ある。澪がぬくいから、離れたくない」
「慧がぬくいんだよ。」
慧が側にいれば失ったもののことさえ忘れられるくらいに幸せ。
「今日、バイト休んじゃえば?」
「ムリっ」
「なんで?」
私が聞くと
慧は優しく私のお腹を撫でる。
「だって、いるんでしょ?俺たちの子供がさ。
なら、パパとしては稼いでこなきゃね?
奥さん?」
冗談でも
奥さん。なんて言われるとくすぐったくなる。
「次の妊婦検診、慧も来てくれる?」
「勿論!」