チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



結局、あたしはこの世界に来て尚くんの思い通りのことをしに来ただけだったんだ。



翔斗にはいつも守ってもらって、助けてもらってばっかりでこんなケガまでさせてしまった。



彼は荒い息をしながら必死に痛みに耐えている。



そしてもう一度を杖を手にしようとしていた。



どうしよう、翔斗が死んでしまったら……。



「尚くん!もうやめて!翔斗のことこれ以上傷つけないで!」



あたしは尚くんに向かって思いっきり睨みつけた。



泣きそうになりながら必死にそれを耐えて。



だけど、そんなあたしを見て彼は大きな声であざ笑う。



「いいね、そういう眼差し。俺は誰かにそんな目で見られるのをずっと待っていた。



いつも自分がしてばっかりだったからね。



あーあ、魔法も菓子作りもなんでもできる首席の星条翔斗もたった一本の矢が刺さっただけで一気にパワーも半分以下だね。



そんなんでさ、未桜ちゃんを守れるとでも思ってるの?」



尚くんは再び杖を翔斗に向けた。




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