チョコレートプリンス*きみだけをずっと*




「……ひっく、うー」



こんなことになるなら翔斗にちゃんと『好き』って言えば良かった。



特訓だって逃げ出さなければよかった。



翔斗自身のためにもっともっと時間を使ってもらいたかった。



「翔斗……お願い、目を開けて」



あたしの涙を翔斗の制服の上にどんどん落ちて行く。



彼の手を触ると、体温が少しずつ下がってきているみたいであったかくなかった。



あたしも魔法使いだったら翔斗のことを助けられたかもしれないのに……。



ここでできることは自分にもない。



それが辛くて、苦しくて……。



この世界で一番頼りになって、いつもそばにいてくれた翔斗がいないのなら



いっそのこと死んでしまってもいいとさえ思っていた時のことだった。



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