チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
苺子ちゃんとルイくんが来てくれたおかげで、“翔斗が助かるかもしれない”という希望を少し持つことができた。
あたしは翔斗のことを苺子ちゃんに任せて、ずっと掴んでいた彼の手をゆっくり離して立ち上がった。
このままじゃ絶対だめだ。
もう誰も戦って傷ついてほしくない。
あんな胸が張り裂けそうな痛みは二度と味わいたくない。
戦ったって、尚くんの気持ちを取り戻せないと戦ったって何にも意味なんてないんだ。
「あぁ、だからこんな時間がかかったんじゃん。こうやって俺たちが来れたってことは他のみんなや先生が来るのだって時間の問題だよ。
もう大人しく降参しな。
これで翔斗が助からなかったら、お前のこと一生恨むから」
ルイくんはいつもの彼とは思えないほど怒っているようで、声色がとても冷たかった。