チョコレートプリンス*きみだけをずっと*
着いた場所は初めてきたところだったけれど、すぐにここがどこだか分かった。
なぜなら額に入ったいくつもの賞状、そしてガラス張りのケースの中には優勝盾やメダル、カップには“川瀬尚”という名前がすべてに入っていたから。
それは小さいころから高校の今までの彼の努力の表れだった。
間違いないここは尚くんの部屋だ。
でもよく目を凝らしてみると、最近になればなるほど優勝しているものはなく、“準優勝”“第2位”と書かれたものばかりだった……。
「惨めな結果ばっかりでしょ。準優勝と書いてあるものはすべて翔斗も出ていたものだよ」
あたしは後ろから尚くんの声が聞こえて思わずビクっとした。