チョコレートプリンス*きみだけをずっと*



「無事で良かった」



「……もう絶対……死なないで」



いきなり抱き着いたあたしにびっくりしているかと思えば翔斗はそんな様子でもなかったみたい。



「は?殺すなよ!まだ1回も死んでないし」



いかにも冷静に答えた翔斗。



倒れた方がケロっとしてて、倒れられた方がこんないっぱいいっぱいなんてなんかおかしい。



「………っ。でも毒の矢が」



なんかこっちの世界に来てからいっぱいいっぱい泣いてる気がするけど、それでも涙が止まらない。



そんな泣くあたしに翔斗は抱き締めながら、背中をさすってくれた。



「あぁ……それ」



ベッドの脇に置かれた制服のポケットをガサゴソ片手で探し始めた。



そして取り出したのは小さな一口サイズのチョコレートだった。



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