伯爵夫妻の甘い秘めごと 政略結婚ですが、猫かわいがりされてます
*
母のお下がりの若草色のドレスに着替えたドロシアは、オーガストの部屋を探しつつ白猫の後についていった。
「みゃ」
白猫は、扉の前にいるエフィーを見つけると、すぐさま駆け寄って足元にすり寄る。
「アン、ドロシア様を連れてきてくれたのね。ありがとう」
「この白猫ちゃんはアンと言うのね?」
「ええ。私の猫です」
この屋敷にいる猫はみんな伯爵が飼い主なのかと思ったらそうではないらしい。ドロシアは意外に思った。
「この子、私の話が分かるみたいなの」
「分かっていると思いますよ。私とも生まれた時からずっと一緒にいますから。それより、今お食事を運んだところです。旦那様がお待ちですわ。どうぞお入りください」
「ええ」
生まれた時から、と言ったけれど、だとすればエフィーは職場に猫を連れてきたということなのだろうか。
普通は動物まで連れてきていいなどとは言われないだろうに。
(でも猫屋敷だもんな。その辺は緩いのかもしれないわ)
納得して部屋に入る。執務室とは違って、大きな部屋だ。オーガストの個室になるらしく、奥にベッドがあり、手前にテーブルと椅子がある。今日はそのテーブルに可愛らしいテーブルクロスが敷かれ、美味しそうな朝食が並んでいた。
母のお下がりの若草色のドレスに着替えたドロシアは、オーガストの部屋を探しつつ白猫の後についていった。
「みゃ」
白猫は、扉の前にいるエフィーを見つけると、すぐさま駆け寄って足元にすり寄る。
「アン、ドロシア様を連れてきてくれたのね。ありがとう」
「この白猫ちゃんはアンと言うのね?」
「ええ。私の猫です」
この屋敷にいる猫はみんな伯爵が飼い主なのかと思ったらそうではないらしい。ドロシアは意外に思った。
「この子、私の話が分かるみたいなの」
「分かっていると思いますよ。私とも生まれた時からずっと一緒にいますから。それより、今お食事を運んだところです。旦那様がお待ちですわ。どうぞお入りください」
「ええ」
生まれた時から、と言ったけれど、だとすればエフィーは職場に猫を連れてきたということなのだろうか。
普通は動物まで連れてきていいなどとは言われないだろうに。
(でも猫屋敷だもんな。その辺は緩いのかもしれないわ)
納得して部屋に入る。執務室とは違って、大きな部屋だ。オーガストの個室になるらしく、奥にベッドがあり、手前にテーブルと椅子がある。今日はそのテーブルに可愛らしいテーブルクロスが敷かれ、美味しそうな朝食が並んでいた。