八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「誰かいんのか?」




昨日聞いた、低く威厳のある声が響いた。




すぐそばでカタ…ッと音がした。




「…こんにちは」




私は音のする方を向いた。




案の定土方、という人がいた。




「………またお前かよ」




「昨日ぶりですね」




「…そいつら、まさかお前がやったんじゃねぇだろうな?」




土方さんがそこまで言った時。




「土方さーん。こっちはいませんでしたよー……って、あれ?昨日の方じゃないですか!」




「あー!昨日の別嬪ねーちゃん!」




総司さん、原田さんがやってきた。




「………こんにちは」




殺したのは仕方がない。




そう、言い聞かせたはずなのに。




声は震え、視界が霞んできた。




泣き顔を見られたくなくて俯く。
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