八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
ひとしきり考えていた土方さんは顔を上げた。




「お前、身寄りは?独り身か?」




「はい?!」




突然の家族と恋仲いるかって質問どうかと思うけど。




「身寄りも恋仲もいませんけど…」




「そうか。よし今日は帰れ」




ポイッと部屋の外に投げ出される。




スパッと閉められた襖を見て思う。




は?




もう一回言わせて。




…は?




いや自由すぎるだろこいつら。




なんなんだよ…。




ただの事情聴取?




嫌な予感は当たらなかった、ってわけか。




よかった。




なんて思うが、屯所を睨みつけながら自分の家へ向かった。




覚えてろ、この野郎。




一方その頃。




「あいつ使えるか…」




土方がそう呟いたのは誰も知らない。
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