八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
数日後の満月が美しい夜のことだった。




何やら家の周りがやかましい。




どうせ子供がお化け屋敷だー!キャァァア!とか騒いでんだろこの野郎。




お化け屋敷じゃねーよ。




まぁ今の時間帯子供がウロウロしてるわけないよね。




とか思いつつ外をそっと覗く。




暗くてあまり見えないが、だんだら模様の羽織を着た小集団だということは微かにわかった。




…いやお前らかよ。




お前ら、とは、先日私を屯所から追い出した野郎どものことであった。




正確には土方さんだけど。




てかお前ら何しに来たんだよ…。




なんて思いながら、外を覗くのをやめた。




うんうん、あんな奴ら気にしても何もならないよね。




自分に無理矢理そう言い聞かせる。




そして寝室に向かおうと灯りを消した瞬間。




ドンドンドン!ドンドン!




強く、何度も扉を叩かれた。




ハッ、開けてやるものか。




私は無視を極めていた。
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