八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「嫌いなら克服すればいいだろう」




「嫌ですよ面倒くさいです」




「くっそ……。結局全部駄目じゃねぇか」




「それならさっさと帰ってください。邪魔です」




「んな硬ぇこと言うなよ………」




ふと、土方さんが部屋の中を見渡した。




「お前の家…本当殺風景だよな…。寂しくねぇのか?」




「余計な世話です」




そう言ったのに、土方さんは部屋の中をウロウロし始める。




じっとせぇ。




ウロウロと気に障る気配を感じながら、今日の朝食を作る。



何故だろうか。




包丁で切る音が心地よい。




トン、トン、と食材を切る音が私を落ち着かせる。




ふと、土方さんのさっきの言葉が頭をよぎる。




………殺風景な家か…。




気づいたら殺風景。




もう慣れたはず。




寂しくなんて…悲しくなんて、ないから…。
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