八百比丘尼と新選組-800歳の少女-
「……お前、今寂しいとか思っただろ」




正直、ドキッとした。




自分の本心を当てられた気がした。




いや、当てられた。




…認めたくないけど!!!




「………なんで、分かったんですか」




「さぁな」




このすました人に自分の本心を当てられたと思うと悔しい。




一生の不覚。




「……そうだ藤塚。お前、俺と手合わせしようぜ」




「無理です」




当たったからって調子に乗るんじゃねーですわ。




「入隊は拒否、手合わせも拒否、全部拒否かお前」




「私はただ………」




「…ただ?」




今さっきまでのおちゃらけた雰囲気ではない、真剣な雰囲気が辺りに漂う。




私はただ、不老不死という化け物の秘密を守りたいだけ。




不老不死なんて秘密がなければ入隊なんてとっくにしてる……はず。




「私はただ…人と…関わりたくないんです……」




父さんには大切な人をつくれ、なんて言われたけど、やっぱり私には無理だったよ。
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