求めよ、さらば与えられん
暫くすると、ロロ君は寝息を立て始めた。静かに寄ってきた少女に涙目で見つめられた。
「ロロは……?」と小さく不安そうな声で聞かれて、安心させたくて笑って見せた。
「お薬が効いたみたいで今は眠ってる」
「ほんと? もう良くなったの?」
「暫くお薬を飲んでたら直ぐに元気になるよ」
「っ__あり、がと……お姉ちゃんっ__」
ロロ君を起こしてしまわないように声を押し殺して泣く少女の背中に腕を回し、そっと抱き寄せた。背中をゆっくりポン、ポン、と叩くと、少女は私の首にしがみついた。
「貴女も偉かったね。 よく頑張ったね」
少女を宥めていると、ダミアンさんと目が合った。ダミアンさんは腰に手を当て、ホッとした顔で見守ってくれていた。
「私はベアトリーチェ。 貴女のお名前は?」
「……リリー」
「素敵な名前。 トゥーラン国のシンボルと同じなんだね」
リリーちゃんは泣きはらした顔で笑ってくれた。やっと笑顔を見せてくれてホッとした。
「ベアトリーチェ殿、そろそろ……」
外を見るとほんのり暗くなっていた。
いけない!こんなに時間が経ってるなんて思ってなかった。
「ロロは……?」と小さく不安そうな声で聞かれて、安心させたくて笑って見せた。
「お薬が効いたみたいで今は眠ってる」
「ほんと? もう良くなったの?」
「暫くお薬を飲んでたら直ぐに元気になるよ」
「っ__あり、がと……お姉ちゃんっ__」
ロロ君を起こしてしまわないように声を押し殺して泣く少女の背中に腕を回し、そっと抱き寄せた。背中をゆっくりポン、ポン、と叩くと、少女は私の首にしがみついた。
「貴女も偉かったね。 よく頑張ったね」
少女を宥めていると、ダミアンさんと目が合った。ダミアンさんは腰に手を当て、ホッとした顔で見守ってくれていた。
「私はベアトリーチェ。 貴女のお名前は?」
「……リリー」
「素敵な名前。 トゥーラン国のシンボルと同じなんだね」
リリーちゃんは泣きはらした顔で笑ってくれた。やっと笑顔を見せてくれてホッとした。
「ベアトリーチェ殿、そろそろ……」
外を見るとほんのり暗くなっていた。
いけない!こんなに時間が経ってるなんて思ってなかった。