私、平凡なんで国外逃亡しようと思います!
人生の終わり

始まり

「休みだからって家でだらけてないで、勉強しなさい!」
リビングのソファーで横になりながらスマホをいじっていた私に、母さんは言った。
私は高校一年生、高校受験を無事に終え、高望みをせず、自分にあった高校を選んだ結果、無事合格。勉強は、それ以来あまりやっていない。努力しようとは思うけど、実行出来ない人間だ。
折角の休日なのに母さんは、うるさいな〜。
「うるさいな〜、別に酷い点数とってないんだから、勉強しなくてもいいじゃん。」
「なに言ってるの?!英語のテスト30点台だったのを忘れたの?!」
「うっ、確かに英語の点数は酷い点数だったけど、別の教科は平均点より高かったんだから別にいいじゃん。」
「はぁ、ああ言えばこう言う。だったら家に居ないで何処かに出掛けなさい。これから掃除するの、そこに居られると邪魔よ。」
「だったら、自分の部屋に居れば良くない?」
「あんたがいるとすぐに散らかるのよ。そうだ!やることないなら、今日の夜ご飯の材料買ってきてちょうだい。」
「え〜。」
「え〜、じゃない!たまには、家のことを手伝いなさい!」
「ハイハイ、解りましたよ。行けばいいんでしょ。」
あ〜、行きたくない!出来ることなら家でダラダラしたい!
はぁ、でも行かなかったら母さん面倒臭いんだよね。
「分かればよろしい。じゃあ、人参5本とジャガイモ3個を買ってきて。」
そう言って、2000円を私に渡して来た。
「はーい。お釣りは?」
「好きに使いなさい。」
ラッキー、母さん太っ腹!よし、行くか。
私は、床に脱ぎ捨ていた自分のパーカを着て、スマホと2000円を入れた財布持って家を出て、自転車に乗って、近所のスーパーに向かった。
よし、あと少しでスーパーだ、って時に
キキィーン
えっ?
車が急に、コッチに突進して来た。

これからも、私は平凡な人生を歩んで行くんだと思ってた。ずっと· · ·
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