クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?
やがて、陽が暮れて、私達はアルバートさんの部屋に向かった。



「来たか…では、ネイサンはそこ、カンナはそこ、ジョナサンはそこへ座り給え。」

「はい。」



いつもは好き勝手に座るのに、今日はどうしたのかなってちょっと思ったけど、特には深く考えることもなく、私達は言われた場所に座った。



その瞬間、オスカーさんが剣を抜き、それを奥の席にいたジョナサンさんの喉元に突き付けた。



(な、何!?)



私はただびっくりして、身を固くして震えていた。
ネイサンさんも、目を丸くしてる。



「オ、オスカーさん…一体、どういう意味ですか?」

オスカーさんはそれには何も答えず、その代わりにアルバートさんが口を開いた。



「正直に申せ。
どういう意図があって、私達に近付いた?
私の命でも狙っているのか?」

「ま、まさか…!俺は、そんなことは…」

「正直に言わねば、この場でお前の首を斬る!」

オスカーさん、めちゃめちゃ怖いんですけど!
いつもとはまるで別人みたいだよ。



「ちょ、ちょっと…とにかく、この剣をおさめて下さい。
話しますから。」

「本当のことを話すのだな?」

「はい。なんでも答えます。」

アルバートさんが頷くと、オスカーさんはジョナサンさんの首から剣を離した。

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