北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅰ
「通販ですよ」
佐佑に振られた会話を、凛乃はかろうじてつないだ。
「ほとんど調理しないで食べられて日持ちする食べ物と、日用品全般、おなじネットショップでまとめ買いです。いまでもですよ。だからわたし、せいぜい生鮮食品とか急ぎで欲しいものくらいしか、買い出しの必要ないんです」
「生きる方法はちゃんと駆使してるのに、まるで元気がないよなー。こっちに戻ってすぐ顔見に行ったんだけどさ、あ、それまでもときどき連絡はとって年イチくらいで会ってもいたんだけど、家をまちがえたかなって思ったくらい」
「昔はもっと明るかったですか?」
「んー、それはないか。こどものころから無口で冷めてるっていうか、存在感があるのに消えそうだったよ。えーと、累がばあちゃんとふたりで暮らしてたのは……」
「はい。聞きました」
「そっか」
佐佑が深くうなずいた。
佐佑に振られた会話を、凛乃はかろうじてつないだ。
「ほとんど調理しないで食べられて日持ちする食べ物と、日用品全般、おなじネットショップでまとめ買いです。いまでもですよ。だからわたし、せいぜい生鮮食品とか急ぎで欲しいものくらいしか、買い出しの必要ないんです」
「生きる方法はちゃんと駆使してるのに、まるで元気がないよなー。こっちに戻ってすぐ顔見に行ったんだけどさ、あ、それまでもときどき連絡はとって年イチくらいで会ってもいたんだけど、家をまちがえたかなって思ったくらい」
「昔はもっと明るかったですか?」
「んー、それはないか。こどものころから無口で冷めてるっていうか、存在感があるのに消えそうだったよ。えーと、累がばあちゃんとふたりで暮らしてたのは……」
「はい。聞きました」
「そっか」
佐佑が深くうなずいた。