北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅰ
この青白さは、きっと日に当たってない。痩せ細ってはいないけど、背中がまるまっていて覇気がない。かろうじて洗濯はしているらしいものの、着ているモノのくたびれ感から想像するに、たぶんほとんどいつも同じものを着ている。
ひとことで言えば、どうにかしてあげたくなってしまう感じ。
凛乃はその雰囲気に飲みこまれてしまうまえに、恥を忍んで内情をぶちまけるしかなかった。
「正直に言いますとですね、わたし先々月で派遣を切られて、マンションの更新料が払えなくって来週出ていかなきゃならないんです。引っ越しを強行すれば当座の生活費がなくなるし、手っ取り早く住むところを確保して稼いで支出を少なくする、となると、住み込みしかないんですよね」
「……」
累は指をアゴに当てて考えこんだ。「たしかに、週3で5・6時間の給料じゃ少ない」
「そうじゃなくて」
思わず真顔でツッコんだ。
「ちがうんですか?」
ひとことで言えば、どうにかしてあげたくなってしまう感じ。
凛乃はその雰囲気に飲みこまれてしまうまえに、恥を忍んで内情をぶちまけるしかなかった。
「正直に言いますとですね、わたし先々月で派遣を切られて、マンションの更新料が払えなくって来週出ていかなきゃならないんです。引っ越しを強行すれば当座の生活費がなくなるし、手っ取り早く住むところを確保して稼いで支出を少なくする、となると、住み込みしかないんですよね」
「……」
累は指をアゴに当てて考えこんだ。「たしかに、週3で5・6時間の給料じゃ少ない」
「そうじゃなくて」
思わず真顔でツッコんだ。
「ちがうんですか?」