北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅰ
「維盛さんは食べた?」
廊下を行きかけたところで声をかけられた。
「これから、ですけど」
「じゃあおれも食べる」
累は言葉通り、キッチンに戻る凛乃に素直についてきた。凛乃はゴミ捨てに出るまえにトースターに入れておいたパンを皿に載せ、こたつテーブルの向こうに座った累に掲げて見せる。
「冷めたんで、次の焼けるまでお待ちください」
「ぬるいのがいい」
言われるままに、トーストを累のまえに置く。なんにもつけるものがないから、なんにもつけてない素の焼きパンだ。
「猫舌ですか?」
「うん」
「わかりました。お先にどうぞ。牛乳飲みます?」
「うん」
廊下を行きかけたところで声をかけられた。
「これから、ですけど」
「じゃあおれも食べる」
累は言葉通り、キッチンに戻る凛乃に素直についてきた。凛乃はゴミ捨てに出るまえにトースターに入れておいたパンを皿に載せ、こたつテーブルの向こうに座った累に掲げて見せる。
「冷めたんで、次の焼けるまでお待ちください」
「ぬるいのがいい」
言われるままに、トーストを累のまえに置く。なんにもつけるものがないから、なんにもつけてない素の焼きパンだ。
「猫舌ですか?」
「うん」
「わかりました。お先にどうぞ。牛乳飲みます?」
「うん」