北向き納戸 間借り猫の亡霊 Ⅰ
また窮屈そうなスーツ姿を見るのはイヤだ!
完全に私情を交えて、凛乃は主張した。太ってるとは思えないけど、このスーツにこだわる理由はまったくないはずだ。
「なんならお店、おつきあいしますよ?」
気がすすまなそうな累に一押しをすると、累は考えこみながらも首を横に振った。
「いい」
「わかりました」
あっさり引き下がりつつ、凛乃は内心溜息をついた。
「あとで一応、穴はふさいでみます。着替えてきてください。すぐお夕飯にしますから」
累が一階に戻ってきたのは、タイミングを見計らったように、鮭が焼きあがってからだった。
「いただきます」
ちゃんと手を合わせて、累がごはんに箸をつける。黙々と食べすすめる姿をちらちら盗み見ながら、凛乃はそわそわしていた。
完全に私情を交えて、凛乃は主張した。太ってるとは思えないけど、このスーツにこだわる理由はまったくないはずだ。
「なんならお店、おつきあいしますよ?」
気がすすまなそうな累に一押しをすると、累は考えこみながらも首を横に振った。
「いい」
「わかりました」
あっさり引き下がりつつ、凛乃は内心溜息をついた。
「あとで一応、穴はふさいでみます。着替えてきてください。すぐお夕飯にしますから」
累が一階に戻ってきたのは、タイミングを見計らったように、鮭が焼きあがってからだった。
「いただきます」
ちゃんと手を合わせて、累がごはんに箸をつける。黙々と食べすすめる姿をちらちら盗み見ながら、凛乃はそわそわしていた。