浅葱の花にとまる蝶
うんうん、と頷きたい気持ちで2人を見ていると土方さんとばっちり目が合った。
逆に、今まで視界に入らなかったという事実が浮き彫りなって悲しいけれど。
(わぁ土方さんと目合った〜!)
蝶はこう見えて歴史オタクと言っていいほどの知識をもっている。
特に新撰組が活躍した幕末辺りの知識は豊富で、何時どこで何がどういった目的で起きたのか、そこに誰がいたのかまで事細かに記憶している。
更に、蝶は幼い頃から剣道をやっていた物だから、刀を扱う新撰組には人一倍の興味と親近感を抱いていた。
そんな蝶にとって歴史上の偉人である土方歳三や沖田総司はまさに憧れの人物なのだ。
だから、目がキラキラしてしまうのも仕方ないと言える。
「あ"?おい総司。お前何連れてきてんだ。」
「あぁ、そうでした!今日は都でおもしろい人にあったから土方さんに会わせようと思って連れてきたんですよ!!」
(沖田さん、そんな理由だったの!?)
ここに来て初めて、自分が連れてこられた理由を知る蝶であった。
「とりあえず部屋に入りましょう!あ、蝶さんもどうぞ!」
「そこ俺の部屋な。」
(…大丈夫かなこの人たち。)
未来の日本が少しだけ心配になった。