ライオン王子に飼われたネコさん。
「ヤケ酒には付き合ってよ」
「酔わない程度にならね」
「ガード堅いなぁ、そこがまたいい」
マイケルに比べれば飲んでいなかった。
本来ならば一滴だって飲むつもりはなかったことを考えれば十分すぎるほど飲んだ。まだ頭はしっかりしているし、飲めないわけではなかったけれど次で最後にしようと決めた。
その最後にマイケルからオススメされたのはアンバードリームというカクテルだった。
聞いたことがない名前に「弱い?」と聞けば「弱いよ」と返された。
琥珀の夢。
その名に相応しく、薄暗い店内で輝くアンバーは綺麗でフルーツのような香りがした。
試しに飲んで見ると、甘くて美味しい。
「ちょっとクセのある味かもしれないけど、どう?」
「美味しいよ」
最後の一滴を飲んで、それから、記憶は一度そこで途絶えた。
真白は知らなかったが、アンバードリームはアルコール度数が四十以上の高い度数を誇るカクテルだった。