ライオン王子に飼われたネコさん。
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「聞きたいことは山ほどあるんだけど、仕事があるから帰ってきてから聞くね。服は着れそうなものがあれば何でもいいから、俺が帰って来るまでに着ておいて!」
スキャンダルなしの俳優は部屋に女物がないらしく、今日中には無理でも明日のために必要なものを通販で取り揃えるようにとクレジットカードを置いて行ってしまった。
頭の回転が早いのか、それとも動転しているのか。
恐らく後者だろうが、親切というべきか不用心すぎるというべきか判断しかねる行動に心配できる立場ではのに心配になってしまった。
「お金は気にせず、遠慮なく買って!」と言い残した銀だったが、真白はどうせ全てを話すことになるのだからと注文はしなかった。
もしも、今日中に間に合うのなら頼むことも考えるがどうしたって明日以降に届くなら意味はない。
(服と靴があったら家に帰れるのに?)
(……どっちにしろ、契約破棄しなきゃ人間には戻れませんからね。)
何よりも、罪悪感に罪悪感を重ねることをしたくはない。
(銀ちゃんが来たら教えてくれるって話じゃありませんでした?)
ジロリといつも通りお気に入りの場所にいるルナを見上げれば、ルナは優美に笑った。
(ごめんね、寝ちゃってた。)
それが嘘か真かどうかは出会って日が浅い真白には判断のしようもない。
ただ、一つ言えるとすれば銀にバレた瞬間、「バレちゃったわね」と楽しそうに言ったルナは間違いなく、魔女の一人だったということだ。