ライオン王子に飼われたネコさん。

身長差も体格差もある怜音の服は当たり前ながらダボダボで、Tシャツなはずが真白には少し短めのワンピースだ。

萌え袖を通り越した袖は何回か折り返さなければならなかった。

(こんなに違ったんだなぁ。)

染み染みとそんなことを思いながら鏡に映る自分を見つめる。

ノーブラはまだ耐えられるとしてもノーパンにズボンは抵抗があって履かなかった。

シャツではないけど、彼シャツ的な状態。

(いや、なんかさ。思いたくないんだけどさ、これって……)


「真白ちゃ〜ん。すっごくエッチな格好ね〜」

リビングに戻ってきて開口一番にこれだ。

(ですよねぇ。私も思いました。思いましたとも。……すっごく解せないけど!)

普段から鎖骨が見えたり、少しでもずり落ちて仕舞えば胸元が顕になってしまいそうなドレスばかり着ている紅羽に言われたかはなかったが。

エッチの意味が違う。

ノーブラノーパン状態にダボダボなTシャツを着ているただの真白と妖艶な雰囲気を持つナイスバディのお姉さんとでは雲泥の差だ。

「そんな姿見たら怜音ちゃん、三日くらいは手放しそうにないわねぇ」

三日は言い過ぎだが、本能のままに生きる男なので例え元カノであろうが十分にあり得る。

据え膳になるつもりはないが、この格好で言うなら間違いなく今の真白は据え膳だ。

(ん?でも今、格好はどうであれ人間になれてるってことはこのまま帰っちゃえばいいんじゃないの?)

希望が見えてきた。

はずはなく。

「ま、三日どころか二時間だけだから、怜音ちゃんがこの姿を拝むことはないんだけどね」

「二時間とは?」


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