ライオン王子に飼われたネコさん。
「違う」と言えば言うほどファンだと勘違いされてしまうのは分かっているので何て返そうかと頭を捻っていると後輩の一人が言った。
「彼氏さんはレオファンなの許してるんですか?」
(許すも何もファンじゃないんだけど。)
もうレオのファンだという認識で周りは見てくるのでそれを覆すことは難しい。真白は諦めた。
「私の彼氏、アイドルオタクやめてくれって言ってきましたよ!他の男に熱あげてるのが嫌だとか何とか!だから泣く泣く封印したんですよ〜」
その子は一年前まであるアイドルグループを全国どこでも追っかけ回すほど好きだったけれど、ここ最近はぱったり何も言わなくなっていた。
まさか彼氏のために、オタクを辞めているとは思わなかった。
もしも真白が誰かのファンになったとして自分の彼氏が言いそうなことを思い浮かべてみたが「ふーん」しか思いつかなかった。
興味なさそうな返答しか期待できない。
「多分、何も言わないかな」
そう言うと、何故だか羨ましがられたが真白としては何一つ羨ましがられる要素はなかった。
彼の場合、興味がないから何も言わないだけで寛大な心を持って彼女の趣味に何も言わないのとは違う。
「そういえば、七瀬さんの彼氏って見たことないんですけど!」
赤江がキラキラとした目を向けてくるが真白はにこりと笑って「先行くね」と席を立ち、雑誌の入ったレジ袋を捨てた。
後ろから「彼氏さん見せてくださいよー!」と言う声が聞こえたが無視をした。
「彼氏さんはレオファンなの許してるんですか?」
(許すも何もファンじゃないんだけど。)
もうレオのファンだという認識で周りは見てくるのでそれを覆すことは難しい。真白は諦めた。
「私の彼氏、アイドルオタクやめてくれって言ってきましたよ!他の男に熱あげてるのが嫌だとか何とか!だから泣く泣く封印したんですよ〜」
その子は一年前まであるアイドルグループを全国どこでも追っかけ回すほど好きだったけれど、ここ最近はぱったり何も言わなくなっていた。
まさか彼氏のために、オタクを辞めているとは思わなかった。
もしも真白が誰かのファンになったとして自分の彼氏が言いそうなことを思い浮かべてみたが「ふーん」しか思いつかなかった。
興味なさそうな返答しか期待できない。
「多分、何も言わないかな」
そう言うと、何故だか羨ましがられたが真白としては何一つ羨ましがられる要素はなかった。
彼の場合、興味がないから何も言わないだけで寛大な心を持って彼女の趣味に何も言わないのとは違う。
「そういえば、七瀬さんの彼氏って見たことないんですけど!」
赤江がキラキラとした目を向けてくるが真白はにこりと笑って「先行くね」と席を立ち、雑誌の入ったレジ袋を捨てた。
後ろから「彼氏さん見せてくださいよー!」と言う声が聞こえたが無視をした。