癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
優しい口づけが終わると、ソフィアはもう一度ロエルの口づけが欲しくなり、再び顔を上げ、目を閉じた。するとロエルが、そっとソフィアの耳にキスをしてから、
「抑えられなくなるから、やめてくれ。」
と言った。
「えっ?抑えられなく…んんっ??」
抑えられなくなるってなにが?
と、聞き返そうとした途中で、ロエルの唇がソフィアの唇を再び塞いだ。そして、話している途中で塞がれたことにより、少し開いた唇の隙間からロエルの温かいものがソフィアの口の中に侵入し、口の中を掻き回された。ソフィアはロエルにとろとろに溶かされ、膝の力が抜け、倒れそうになったが、ロエルの逞しい腕がしっかりとソフィアを支えた。
「大丈夫?」
ロエルは優しく言うと、ソフィアの膝の裏に腕を持って行くと、ぐいっとソフィアを横抱きにした。
「ええっ?」
ソフィアはいきなり抱き上げられ、驚いて声を出した。ロエルは再びソフィアの、耳元で、
「少し部屋で休もうか。」
と言った。ソフィアはロエルの言っている本当の意味が分からず、
「はい。」
と答えた。
ロエルがソフィアを抱えたまま歩き出すと、
アルバートが
「ロエル様、式を挙げるまではお控えくださいませ。」
と、ロエルの前に立ち塞がった。
ロエルは、溜め息をつくと、ソフィアを降ろした。そしてアルバートに向き直ると、
「分かった。結婚式は明日行う。」
「はぁ??なんと?準備に少なくとも1ヶ月は必要です!」
「3日だ!」
「2週間は要ります!」
「5日!」
「せめて10日は!」
「よし、10日後に式を挙げるぞ!」
ロエルの問答に引っかかり、アルバートは項垂れ、ロエルは、勝ち誇ったような満面の笑みを浮かべた。そして、再びロエルはソフィアに口づけをした。
fin


