私が聖女?いいえ、悪役令嬢です!2~生存ルート目指したらなぜか聖女になってしまいそうな件~
食堂では、カミーユとレゼダが向かい合い、席を取って待っていてくれた。イリスがカミーユの隣に座れば、自然とニジェルがレゼダの隣に座り、ガリーナはニジェルの隣を離れずに座る。デッカーはイリスの隣に腰掛けた。
ガリーナはしきりにニジェルに話しかけている。ニジェルはそれを無表情にあしらっていて、イリスは少しハラハラとする。ニジェルに目つきがいつもとは違うのだ。緑の瞳の奥に、灰色の陰りが見える。
「レゼダ殿下、ニジェル様は素晴らしい剣の腕前でしたわ!」
「ニジェルは僕の自慢でもありますから」
「頼もしい友人ですものね? シュバリィー侯爵家は勇者を輩出したこのとある家系だとか? 我が国には魔法の概念がないので、勇者という者が今少しわかりにくいのですが」
「そうですね、この国では、人格が優れ武術にも秀でる、そんな人物を勇者と呼びます」
「まぁ! なんて素敵なのでしょう!」
キラキラとした目でニジェルを見つめるガリーナに、カミーユはチラチラと心配そうな目を向けている。
「もちろん由緒正しいご令嬢と婚約されているのでしょうね?」
ガリーナがそう笑った瞬間に、カミーユの顔が凍り付いた。
ガリーナはしきりにニジェルに話しかけている。ニジェルはそれを無表情にあしらっていて、イリスは少しハラハラとする。ニジェルに目つきがいつもとは違うのだ。緑の瞳の奥に、灰色の陰りが見える。
「レゼダ殿下、ニジェル様は素晴らしい剣の腕前でしたわ!」
「ニジェルは僕の自慢でもありますから」
「頼もしい友人ですものね? シュバリィー侯爵家は勇者を輩出したこのとある家系だとか? 我が国には魔法の概念がないので、勇者という者が今少しわかりにくいのですが」
「そうですね、この国では、人格が優れ武術にも秀でる、そんな人物を勇者と呼びます」
「まぁ! なんて素敵なのでしょう!」
キラキラとした目でニジェルを見つめるガリーナに、カミーユはチラチラと心配そうな目を向けている。
「もちろん由緒正しいご令嬢と婚約されているのでしょうね?」
ガリーナがそう笑った瞬間に、カミーユの顔が凍り付いた。